2014年5月2日金曜日

「OPIE '14」板橋区ブースに人・人・人

 
レーザー・レンズ・光の総合技術展「OPIE '14」(日本フォトニクス協議会など主催)が、4月23日から25日までパシフィコ横浜で開催され、区内8つの企業様・研究機関が板橋ブースに出展しました。

主催者のホームページによると、3日間の会期中、昨年の12000人を大幅に上回る18000人が会場を訪れたということです。
光学関係の専門展示会に板橋区ブースを設けるのは今回が初めて。板橋区と公社では、今年2月に区立文化会館で開催された国際会議「ODF'14」に続く、“光学産業が息づく街、板橋”をPRする機会として、この展示会にブース出展することにしたものです。
 同展は比較的分野が絞られていることもあり、来場者はそれぞれ専門知識を持っている様子で、興味のあるブースに立ち寄っては熱心に説明を聞く姿が見られました。このため、来場者一人あたりの応対時間も長くなりがちで、出展企業の皆様は、休憩もままならないという状況が続きました。

 今回の展示会、入場者が大幅に増えた理由についての分析は出ていませんが、会場全体を包む熱気からは、景気の回復が大きく寄与しているようにも感じられました。
 
 そんな中で板橋区ブースは、同展で唯一自治体名を冠して地域色を前面に打ち出すなど、居並ぶブースの中でひときわ異彩を放つ存在となっていたようです。複数の区内企業が軒を並べたことから、ブース内に留まり続ける来場者も多く、昨年同展に出展した方からは「個別ブースの時は素通りが多かったが、今年は立ち寄る来場者が各段に多い。板橋区ブースの効果が大きいのでは」との声をいただきました。また、別の関係者は「多くの商談がまとまりそう」と笑顔で話すなど、板橋区ブースとしての出展を肯定的に捉える声を多く聞くことができました。

 このあとも、板橋区ブースを出展する6月の「機械要素技術展」、板橋の製品技術が東板橋体育館に集結する、11月の「いたばし産業見本市」と続きますが、光学だけでない多様な魅力を備えた“区内産業の底力”を区内外に大いにアピールしていきたいと思います。

2013年12月26日木曜日

どこかで明日から使える「英単語」


年末恒例の「新語・流行語大賞」や「今年の漢字」が発表されました。
 
今年「大賞」をとった4つの流行語は、いずれも使いまわしが容易で、様々な場面で活用された方も多いのではないでしょうか。しかし、流行語は文字どおり流行語。たとえ忘年会や新年会の席であっても、酔いが回らないうちの使用は少し勇気が必要です。 

 そんな折、英会話教室を運営する株式会社イーオンが、同社に在籍するアメリカ、イギリス、カナダ国籍などの外国人教師522人に、今年の日本の世相を表す英単語を聞いた調査の結果が発表されました。
 英語教室の講師として、市中で「普段着の日常」を送っている外国人の目に、果たして今年の日本はどのように映ったのか。興味深く記事を眺めたところ、そこには「今年の○○」とは趣の異なった、直感的で新鮮味を感じるストレートな英単語が並びました。
 詳しいことは同社のホームページに譲るとして、上位22位まで発表された調査結果からは、リーマンショックや東日本大震災を乗り越え、やっと前向きな空気に覆われてきた、日本の姿の一端が感じられる内容になっています。

 以下に一部をご紹介すると、第1位は「Perseverance」で、賞賛すべき忍耐力や粘り強さを表す英単語だということです。以下、「Progress(進展)」、「Resilience(回復力)」、「Hospitality(おもてなし)」と続きました。さらに「Rejuvenate(若返らせる)」、「Forward(前進)」と続き、このほか上位には、「Momentum(勢い)」や「Evolve(進化)」など、成長を感じさせる言葉が並びました。
 また、第1位の「Perseverance」と同じ意味合いの第3位の「Resilience」をはじめ、「Tenacious(粘り強い)」や「Endure(耐え抜く)」なども多くの票を集めたということです。このほかにも、上位には「Opportunity(好機)」、「Change(変化)」、「Hope(希望)」、「Anticipation(期待)」など、中にはあまりなじみのない単語も交え、総じて明るさを感じさせる英単語が並びました。

 英会話講師が挙げた、「忍耐力があって、ものごとが回復し進展する」日本の姿は、そのまま産業界にも置き換えることができます。新しい年は、外国人教師の目だけでなく、すべての産業にかかわる人にとって、「粘り強い」努力によって業績が「回復」し、「進展」していることを実感できる日本にしたいものです。

2013年9月12日木曜日

「働きがいのある会社 ha-ta-ra-ki-gai」

 (今回のテーマは東京オリンピック招致プレゼンで一躍話題の「o-mo-te-na-shi」ならぬ「ha-ta-ra-ki-gai」。似ているのは字面だけですが・・・。)                 

 今年で4回目となる「いたばし働きがいのある会社賞」の募集開始に先駆け、9月24日から、働きがいのある会社とは何か、実現の早道は何かなどを探る全5回の講座が始まります。
まだまだ知名度不足のこれらの事業ですが、そんな折、お邪魔した会社で思いがけず「働きがい」に通ずる“社是”に遭遇。その“オールマイティ”な表現に胸のつかえが下りる思いがしました。
 そこに書かれていたものを要約したのが次のフレーズです。

 「社員が誇りをもち、自分の子どもや親戚、親友を勧誘したくなる会社であり続ける・・・」

 自分が歩んできた道を振り返ったとき、この言葉はなかなか“深い”と思わずにはいられません。
従業員が誇りをもって働ける仕組みや職場環境が整っている企業が「いい会社」だということに異論はないでしょう。最近では「働きがいのある会社」の対極にある「ブラック企業」なる表現も頻繁に目にします。「自分の会社や勤め先を就職先として我が子や親友に勧められるか」。この単純明快さこそ課題解決の早道であり、ヒントが隠されているのではないでしょうか。 

 この事業所に関するエピソードが、奇しくも8月22日発行の専門紙「鉄鋼新聞」で紹介されています。取材記として書かれた記事には、ある親子のバトンタッチの様子が以下のように描かれています。
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 先日、首都圏のある銅合金の鋳鍛造メーカーを取材した。同社は大手自動車メーカーとF1カーのエンジン部材を共同開発。エンジンの耐久性の鍵を握る部分で、放熱性と強度が高い合金を供給し、共同特許を取得した。自動車メーカーの要望に応えながら、熱処理などさまざまな条件に工夫を凝らしたその合金素材は2006~08年に採用され、海外グランプリでの優勝にも貢献している▼開発の中核を担った役員は特許の取得を前に病に倒れ、亡くなった。だが、先月受領した特許証には発明者としてその名前が刻まれている。(略)▼残したのは特許だけではない。先日同社を訪れた際に、工場で黙々と働く一人の青年を紹介された。検査工程で熱心に製品を見つめる目が印象に残った。社長に話を聞くと、亡くなった開発担当役員の息子さんだという▼今、素材では海外との競争が激化している分野が多い。相手の圧倒的なコスト競争力に日本勢が立ち向かうための武器は、技術と品質に尽きる。その源泉になるのは間違いなく人だ。自らの名前や技術に加えて、会社の将来を支える人をも残したその姿勢に、強い感銘を受けた。
2013822日発行「鉄鋼新聞」1面「金属行人」より、ほぼ全文を引用しています。)
 
 さあ「働きがいのある会社賞」のシーズンが始まります。 
 
 
 

 

2013年8月7日水曜日

お盆休みにこんな話題

 猛暑の一方で局地的な豪雨による災害の発生と、過去の経験値では測ることができない自然現象が頻発しています。その一方で利根川最上流にあるダム湖周辺ではまとまった降雨がなく、すでに10%の取水制限も始まりました。例年であれば梅雨どきの雨を蓄えているはずの7月に取水制限を行うのは、実に19年ぶりということからも降雨エリアの偏在を窺い知ることができます。 

 さて、東京では月の行事として行われることが多いお盆ですが、全国的にみれば「お盆=旧盆」ではないでしょうか。まとまった休みをとる企業が多いのもこの時期、帰省や旅行に出かける機会も多くなります。事故にはくれぐれもご注意を。

 という流れで、今日は「ぼん」に因んだ話題を一つ。近ごろ目にする機会が増えてきた「bon.」。まず宗教色(?)を排したホームページが印象的です。全体を通した印象は“クール(かっこいい)”そのもの。カラフルな作務衣や小物を見ているだけで楽しめる、そんなページの造りは「“目からうろこ”とはこのこと」と思わせるほどの出来栄えです。真っ青に晴れ渡った空を背に、凛とした風情で屹立する市川海老蔵さんと見紛うほどのモデル(ホンモノ?)の画像から、世間の固定観念を打ち破ってやるぞとの“覚悟”が伝わってくるようです。そして、その画像には「WEAR FOR BETTER JAPAN “オショカジ”を身に着けて、もっといい日本を。」のコピー。ガツンとやられました、そのクールさに・・・。
 
当然、商売としてどうなんだろう?という疑問も湧きますが、仏教系の宗教法人の数は全国で7万7000(文化庁発行「平成22年 宗教年鑑」)もあるそうです。この数は法人数ということで、寺院の数ではないにしても、コンビニの4万8000店(日本フランチャイズチェーン協会ホームページ)、全国津津浦浦に広がる郵便局2万4000か所(日本郵政ホームページ)と比べてもその多さは段違いです。
 ニッチの一つと言っていいのかわかりませんが、大手が入り込めない分野に絞っての真っ向勝負。今後の展開が楽しみです。

2013年5月13日月曜日

新技術と“アナログ的”都内立地のメリット

 GW明け早々、なんとも後味の悪いニュースに接しました。報道によると、アメリカの25歳の大学生を中心とするグループが、3次元プリンターでプラスチック製の銃を製作しただけでなく、設計図をインターネット上に公開し、誰でも無料でダウンロードできるようにしたということです。
 テレビニュースやYou Tubeでご覧になった方も多いことと思いますが、銃の製造を「当然の権利」とする主張は、銃社会と言われるアメリカの社会にあっても、かなり「異端」の部類に入るのではないでしょうか。
「技術的に可能であれば何でもあり」の今回のニュースの核心は、技術を使いこなす人間側の「覚悟」が改めて問われているということではないでしょうか。

  さて、板橋区の産業をご支援している立場にある者として、こんな調査結果も大いに参考にしたいと思っています。
東京都が毎年実施している、都内中小企業の現状に関する調査結果が、このほど東京都産業労働局から発表されました。この調査は、「製造業」「サービス産業」「流通産業」の三つの産業について、毎年一つの産業に絞って調査を実施しているもので、平成24年度は製造業について行われました。
「平成24年度 東京の中小企業の現状(製造業編)」は、前回調査がリーマンショック後の平成21年度だったこともあり、全体を通しては回復傾向がみられるとまとめられています。調査は昨年7月ということで、「アベノミクス」の影響は反映されていません。詳しくは都のホームページをご覧いただくとして、ここでは、「5 都内立地のメリット」の項に注目してみました。
タイトルに“アナログ的”と書きましたが、都内の中小企業経営者の皆さんが回答した都内立地のメリットは、調査した全業種全体で、多い順に「得意先に近い」が58.4%、「交通の利便性がある」が37.5%、「部品・資材が調達しやすい」が32.1%(複数回答)という、極めて“順当”な結果でした。中でも板橋区の地場産業ともいえる「紙・印刷」では、「得意先に近い」が74.4%、「交通の利便性がある」が44.5%、「地域内分業が容易にできる」が19.7%となっており、都市型立地のメリットを大いに享受している様子が伺えました。
また、「一般・精密機械」「電機・電子」では、「大学や研究機関が多くある」をメリットとしている割合が、それ以外の業種と異なり高いといった特徴がありました。
板橋区では、今年2月、製造業の「立地」の維持と誘致に着目した「産業立地促進計画」を区として初めてまとめました。始動したばかりで、まだまだ推進力に欠けますが、事業所が都内に立地していることのメリットを最大限感じることができるよう、公社も微力ながらご支援の方法を探っていきたいと考えています。
 
 ■「平成24年度 東京の中小企業の現状(製造業編)」についてはこちら↓

2013年4月18日木曜日

モノづくりのブランド化戦略

 大田区内の中小企業が取り組む「下町ボブスレー」は、公式戦初出走の全日本選手権(長野市)で、いきなりコースレコードに009差に迫るなど、話題性だけでなく実力でも多くの期待が寄せられています。氷で固められたコースを時速130㎞から140㎞で疾走するボブスレーは氷上のF1ともいわれます。その例えが決して誇張でないことは、イタリア代表はフェラーリ、ドイツ代表はBMW、米国ではNASAが開発にかかわっていると報道されていることからも明らかです。ソチ・オリンピック開幕まで残り10か月。「下町ボブスレー」の挑戦は、同プロジェクトの公式ホームページ(こちら)で見ることができます。 

4月17日の日刊工業新聞26面の列島ネットワークのページに「東京・板橋、光学精密機器業をブランド化-産官協力で戦略会議」との記事が掲載されました。この記事の結びでは、将来“板橋版のボブスレー(のような製品)”が生まれる可能性についても触れられています。このように書くと、「板橋でもボブスレーをやるのか」と思われるかも知れませんが、もちろんそのような意味ではなく、この会議には「光学の板橋」の歴史と板橋の貴重な財産である、光学・精密機器産業の集積を活かし、区内産業界の総力を結集して、板橋のモノづくりを元気にしていこうというねらいが込められています。
 来年2月には、光学設計・製造に関わる国際会議「ODF’14 Itabashi Tokyoが板橋区内で開催されます。記事で紹介された戦略会議(板橋産業ブランド戦略会議)には、区内のリーディング企業の経営者らに交じって、区の行政担当者とともに公社も参加します。当面は、国内外から400人前後の参加が見込まれる国際会議「ODF’14を、区内産業の活性化にどのように繋げていくかについて検討し、引き続きオール板橋の産業連合の“化学反応”(=業種・業態を超えた連携による新たなビジネスの展開)を探っていくことになります。 

 奇しくもこの国際会議「ODF’14と時を同じくして、ソチ・オリンピックが開催されます。板橋区産業振興公社としても、下町ボブスレーの活躍にエールを送りつつ、国際会議の開催をきっかけに、板橋区内のモノづくり産業のポテンシャルを「板橋ブランド」として内外にアピールしていくお手伝いをしていきます。
 
「板橋区リーディング企業ガイド2007」に特集として収録された「板橋区の光学産業」(PDFファイル)はこちら

※「光学設計・製造に関わる国際会議 ODF’14 Itabashi Tokyoに関する板橋区の公式ホームページはこちら

2013年4月5日金曜日

板橋区産業振興公社 はじめての春

  昨年10月の公益財団化と同時に名称を「産業振興公社」に変更してから初めての春を迎えました。
 桜は散ってしまいましたが4月は人事異動のシーズン。当公社でも事務局長と職員に異動がありました。戦力が低下したと言われないよう、一生懸命「中小企業の応援団」の使命を果たし、皆様に評価していただけるよう頑張ってまいります。
 
 さて、昨年度末に慌ただしく成立した国の24年度補正予算では、中小・小規模事業者向けの補助金制度が新設されました。ご多分に漏れず今回も極めてタイトな申請日程が示されています。
 当公社では、今回初めての試みとして、国のものづくり補助金の申請サポートに取り組んでいます。試行錯誤の連続で、どこまでお役に立てるか不安もありますが、連日ご予約のお客様に公社窓口にお越しいただいている状況です。
 予想に反してハイスピードで満開を迎えた今年の桜のように、経済を取り巻く情勢は刻一刻と変化しています。4日に開かれた日銀の金融政策決定会合の結果を受けて、今日も円安・株高が進みました。
 長い間垂れこめていた雲間から明るい日射しが注ぎ始めていますが、その明るさや暖かさが足下に届くには、もう少し時間が必要かもしれません。

 新年度がスタートしました。今年も公社のホームページやフェイスブックでは、役立つ情報や明るい話題をどんどん発信してまいります。